地域活性化の構想と私の役割

2017年5月22日 / By

ふるさとグローバルプロディーサーとしての「貴方の役割と、地域を活性化するための構想」をお聞かせください。

と言われましてもーーーーー。汗。応募する際の提出する書類の一つがこの課題。

ふるさとグローバルプロデューサー

ふるさとグローバルプロデューサーとは?
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地域の多くの関係者を巻き込み、地域の魅力を発掘・ブランド化し、個性的商品・サービスを創出、世界への販路を獲得する人材(ふるさとグローバルプロデューサー)を育成するためのプロジェクトです。
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ってことで、この研修を受けたい!と説明会を聞いて、強く想うようになりまして。
〆切直前の5月31日に応募書類をまとめあげました。汗

まとめあげて提出したものが下記↓↓↓↓↓
興味の有る方はお読みください。長くなるので、興味がない方は、次回につづく (笑)

地域を活性化させるための構想とあなたの役割
ふるさとグローバルプロデューサー応募用紙結論

いきなり大きなことを書いておりますが、結構本気で思ってます。笑。地域にグローバルカンパニーがあるのとないのでは雲泥の差だと思います。

ふるさとグローバルプロデューサー応募用紙01

解説 1 )構想案について

地域を活性化するための私の構想は、地域にグローバルカンパニーを作ることです。グローバルカンパニーは、持続可能な地域社会を形成するために必要な、多くの雇用を生み出し、地域に税金を納めることができる力を持っています。

高齢化、人口減を迎える日本において、国内のマーケットだけに頼っていては、産業は衰退し、雇用は深刻に減少していくでしょう。全米で住みたい街 No.1のポートランド市に目をやると、そこにはかの有名なナイキ社やインテル社があり、地域での雇用も積極的に行い、かつポートランド市の財源としても大きな支えになっているといいます。資源の極端に少ないフィンランドでのノキア社の例なども挙げられます。

私の住む和歌山に上場企業は8社しかありません。それもある一定の規模になれば東京に本社をおいてしまいます。さらに和歌山の県外進学率は全国1位。もし地元に帰りたくても雇用が少ないため、そのまま県外で就職してしまいます。

地域を活性化するためには、その地域に人が集まらなくてはなりません。人口減を迎えるなか、地域に人が集まるためには、その地域が若者をはじめ多くの人が住みたい場所であり、そこに住まう人達が”暮らせる”必要があります。その方法の一つとして、地域におけるグローバルカンパニーの必要性を求める、というのが要旨です。

ふるさとグローバルプロデューサー応募用紙02

解説 2 )国内のマーケットは、いずれ限界を迎え、地域は衰退する

現代においては、変化のスピードは加速し続け、人々のニーズも極めて多様です。高齢化、人口減の社会のなかで人々の消費感覚は変容し、発達したネットの膨大な情報のなか、革新的な商品だけがその話題を独占しています。この価値本意の社会では、価値の無い商品は相手にされず、したがってそういった商品しかつくれない企業での知識や技術の蓄積・継承がなされず、国内のマーケットは限界を迎え、その結果、地域は衰退します。

ふるさとグローバルプロデューサー応募用紙03

解説 3 )商品をとりまく作り手と売り手の現状

では、どうすれば価値を生み出すことができるのでしょうか。必要なのは、求められる価値を商品に反映させる体制がまずは必要です。しかし、製品をつくるメーカー(作り手)と、つくられたものを販売するバイヤー(売り手)の両者が考える良い商品の定義がそれぞれに違えば、よい品質の製品を生み出すことも、買い手に届く商品を生み出すことも困難です。

残念ながら、多くの中小企業は商品開発時点でバイヤーの意見を取り入れる術を持ちません。バイヤーも展示会で売りたい商品が見つかったとして、条件面でクリアできず商談に至らないケースは少なくありません。
両者共に商品を売りたいのに取り引きに繋がらないのは、製造する条件と販売する条件が一致していないことが大きな原因ではないかと私は感じています。(使い手のニーズに関しての議論は割愛しています。)

ふるさとグローバルプロデューサー応募用紙02

解説 4 )私の役割

私には、良い商品を開発・販売するために、作り手と売り手を繋ぐ調整役としてのコーディネート力、そしてトライアンドエラーとフィードバックを経て商品をブラッシュアップしていくデザインの力があります。地域の多くの中小企業には、自社に制作部が存在しません。弊社はそのような中小企業の皆様に、ビジネスモデルの発案から、コンセプトメイク、企画立案、マーケティング、ブランディング、セールスプロモーション、デザイン制作までワンストップで提供し、外部の企画室としてのポジションを確立しています。
さらに数度に渡り海外での先進的な展示会の視察を行い、その際に日本と海外のニーズのズレを感じました。日本の価値は、本質的な価値と向き合うほかに、海外で認められることはあり得ない、というのが私の認識です。

デザイナー、コンサルタントとしての経験と現場で培ったったノウハウ、海外視察の経験の他、全体を見通し最適化する能力、さまざまな視点を提供できる能力を活かし、作り手と売り手と共に、商品を編集し育てていく姿勢をもって、国内外に通用する価値ある商品を生み出せると信じています。

ふるさとグローバルプロデューサー応募用紙05

解説 5 )いくつもの価値を併せもつ商品こそが、これから求められる条件

具体的には、サービスデザイン、デザイン思考などの実践を通じ、上図に示す意匠的価値、機能的価値、経営的価値を持つ、国内外に通用する価値ある商品づくりをコーディネートできると考えています。「地域にグローバルカンパニーをつくる」という構想に繋がる価値ある商品づくりをコーディネートし、国内外問わず価値のある商品を生み出すことで、新しいマーケットを獲得し、地域活性化を促します。

結構、真面目に書き上げました。

この考えは、私が独立して仕事を通じて感じたこと、上手くいかなかった時に、なぜうまく行かないのか?を自分なりに追求したり、お客様と一緒にポートランドに視察に実際行ったり、海外へ進出する企業様のお手伝いができたらと思い、海外の展示会を視察したこと、海外の文化などを調べていった結果、至った2016年時点での考えです。

さて、長い文章でしたので、最後まで読んでいただいた方。ありがとうございます。
このブログの途中で、離脱率高そうな気がしておりますが、、笑。

この考えを持つようになってから、和歌山をよくしたいと積極的に言わなくなりました。それに、和歌山に限らず、どの地域、地方も良くなるほうがいいと思いますし、人口減に拍車がかかる未来に、若者をどう地方に呼べるか。ある意味、人取り合戦が地方で始まっている印象です。

なので、和歌山に限らず、地域に若者が住みたいと思える街を作る上で、働くことができなければ、人は遊びに来るかも知れませんが、そこに住まいを持たないかもしれない。だからこそ、住まいを持てる環境、地域が必要で、より1人でも多く、若者を雇用できる企業が増えるといいなあと思ったのです。

つづく